人は大地や海から資源を得て加工して使用価値を加え、それを消費して暮らしています。

使用価値を生産しないで暮らせるのは、貴族、軍人、芸者、泥棒などです。

使用価値を生産する者を3Kと読んで蔑んでいた人たちもいました。

貴族は暇潰しで文化を消費しましたが、それが文化を発展させた側面がありますし、学問を進め統治を行います。現代では昔のような貴族は表面的にはいませんし、昔の貴族のような暮らしを多くの国民がしています。余程貧しくなければ演劇や音楽、スポーツを楽しめます。

軍人は生産設備と生産者を守ります。侵略者による収奪を防ぐ重要な仕事です。

芸者は人々の疲れを癒す役割を担います。誰だって忙しく働くだけというわけにはいきませんから、息抜きの時間をより楽しいものにする芸事は尊いです。

残るは泥棒。

文化発展の原動力にもならない、生産を守る力を提供するでもない、人々に笑いや喜びを提供するでもない泥棒。

これは他人の家に押し入って金品を盗み出すあからさまな泥棒だけでなく、肝心の生産を人にやらせておいて(それを3Kと蔑みながら)ピンハネをして生きている者たちを含みます。現代の日本には、このピンハネする者がとても多い。なんとか評論家、官僚、労働組合、仲介業者、物売りの宣伝しかしないYouTuberなどなど。

技術の発展とそこから生まれる道具の進歩により生産性が向上することによって余剰が生まれます。この余剰によって誰もが貴族のような暮らしをできるようになります。社会を変える原動力は道具です。その道具も生産により作られます。

持続的な社会の発展は技術と生産によるしかありません。デジタル通貨が使われ、デジタルトランスフォーメーションが進もうと、技術と生産がなくなるわけではありません。

人々が有能な生産者になることを目標とせず、無能な非生産者を目標としたら社会は壊れます。

資源やエネルギー、教育などによって生産を抑制する考え方も社会を壊します。

なるほどと思った方、自分にも考えがあるという方、ここはちょっとちがうんじゃないか?と思った方。是非、ツイートやブログ投稿などで考えを表明してください。

最後までお読みいただきありがとうございました。