もう全部自民党でいいじゃん。そう思うことがあります。
もっと言うと政党はいらないじゃん、ということです。
今や右から左まで取り揃えた自民党。民主党的な人も公明党的な人も共産党的な人もいて、思想などなく金のために政治をやっているんじゃないかと勘ぐりたくなります。
一応、日本では民主主義的な政治制度を採用していて、国民が代議士を選び、国民の意見をぶつけ合って合意する過程を大事にしようと言うことになっています。「これが民意」だというデモじゃなくて、選挙によって国民の意見を代表する代議士を選んで、そこで一定の手続きによって決められた事柄に「良い悪い」「好き嫌い」は別にして従おうというのが民主主義型の政治制度です。デモが民意だという人たちは自分たちが民主主義を否定しているんだということを自覚すべきと思います。
今の自民党のように右から左まで取り揃えた政党が政権を取ってしまうと、民主党のような政党が掲げる政策のほとんどが自民党とかぶりますし、かぶらないようにしようとすると奇妙な実現可能性の極めて低い政策しか出てきません。この状況で「選挙に行こう!」と言ったくらいで状況が変わりますかね?
こういう状況ですと、これまでのような選挙をやめて、政党を選ぶのをやめて、候補者を直接選ぶだけでいいんじゃないですか?
あの「お願いします」を連呼する選挙カーを走らせるのはやめて、ネットで政策を伝えて、ネットで投票するだけ。政府が公平に政策を伝えるホームページを作って、そこを見れば候補者の意見がよくわかるというものを作ればいい。国民の質問に全候補者が回答するページを作り、国民が自分の意見と合う候補者を吟味できるようにすればいい。
私たちの意見を代表して話し合ってくださいと「お願い」するのは国民の側なんですよ。候補者が私に投票してくださいと「お願い」するのはおかしなことです。
政治に関しては日本のマスコミはほとんど機能しません。NHKや朝日新聞などのように、ある意見を、時には嘘を混じえながら撒き散らして、それを煽るような行為ばかりです。そうやって「国民の意見」を創造してしまいます。いわゆる空気というやつを作ります。
国民が候補者を選定する過程にマスコミを介在させない方が良い。
地方の殿様を選ぶわけじゃないんです。だから地域の代表者を選んで地域の利益を代弁するのも間違い。そのかわり、すべての候補者が国全体のことを考えなければならない。
投票システムは第三者の監査を必要とする仕組みにします。
衆議院はこの方式。
最近は一院制で良いという意見も出ています。参議院の存在意義への疑問から出てくる意見だとは思いますが、参議院の在り方を抜本的に見直すべきだと思います。
参議院は各業界代表者とする。業界ごとに2〜3名。業界内の推薦や選挙で決めます。各業界内で尊敬される人が選ばれる仕組みにします。給料は業界持ちか寄付。あるいは現物支給(衣食住は一律提供でその他は使途を明確にして実費精算)。
政治家には個々の政策を考え議論するだけの能力はありません。多くの分野の実情をよく知らないし、優れた人間でも膨大な知識を持ち得ない。だから、どうしても官僚を頼ることになる。
多くの分野には現場の叡智というものがあって、その叡智を活用して、人気投票で選ばれた衆議院の代議士が出した結果を吟味するようにすれば、官僚が政策を作ることを主導する体制を止めることができるし、利益誘導をしたい業界間で牽制し合う仕組みになる。
そして国民はこの一定の手続きを尊重し、丁寧に意見を表明していく。お上が勝手にやることだから関心がないという人は、そもそも民主主義的な政治制度に参加する資格がないです。
新しい日本の民主主義的な政治制度。